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平成さようなら、笑って新元号を迎えましょう「清水ミチコ・森山良子 初夢フェスin武道館」レポ

こんにちは、手前田味噌子です。

WOWOWのトーク番組「清水ミチコ&森山良子 おしゃべりアラモード」のスピンオフの武道館公演レポです。今年は、豪華なゲスト陣が続々登場し、盆と正月が一緒に来たような贅沢なステージでした。ま、正月でしたが。

最初のゲストは一青窈氏。かのヒット曲2曲を披露(カラオケ人気曲)。会場に彼女のファンがどれだけいたのかというアウェー感と、奇妙なアレンジで、会場もノリが最後までつかめない様子。でもさすがの歌唱力(何目線でしょうか)。ハートだけは人一倍強そうで羨ましい。

次のゲストは森三中・黒沢さん。持ち歌(?)のキューティーハニーを、期待どおりのセクシーラメ衣装で会場を悩殺していました。ひとつ前の冷え込んだ会場が急に暖かい空気に包まれ、ようやくホーム感を取り戻す。でも緊張しいなんでしょう。歌い終わり、カミカミで挨拶。世の中に多くいる、ネガティブシンキングさんの希望の星の黒沢さん。幸せになってほしい、と心から願うばかりです(お前もだけどな)。

次も奇天烈系芸人、藤井隆さんが「ナンダカンダ」披露!2000年当時の懐かしいPV映像をバックに会場も沸きました。拳を打ち付けるあのステップも健在。

藤井隆さんって実は映像クリエイターでもあるの知ってました?このライブのために80年代風CM動画を10本くらい制作してました。忙しいのに、天才ってすごいね。架空の商品名とか昭和&平成の“いかにも感”とか“安っぽい爽やかさ”が詰まっていて秀逸だし、テレビ大好きーという思いがあふれて、平成も終わるわーってセンチメンタルになってきました。

テレビCMって時代や世相を表すし面白いですよね。トシちゃん&聖子ちゃんのグリコとか、忘れないし。無条件に見させられるけど、だからこそ「テレビCM」、もっとフザケて楽しんだほうがいいと思いました。

奇才・椿鬼奴さんも登場。ジョン・ボン・ジョヴィとして一瞬登場したかと思えば、自身の新曲お披露目、といった具合に、もう何でも好き放題やっちゃってる。アルバムのジャケットは篠山紀信撮りおろしだし、堂島孝平作曲、大貫亜美作詞とか。シンガーですよ普通に。無駄にクオリティが高いPV、わざとらしいアニメテーマ曲にありがちなテンポで笑いをとるけどかっこいい。映像に出てくるレイザーラモンRGもガチに踊ってくるし、会場も笑うけど感動するというカオス。それにしても奴さん、どんどん綺麗になっていくアラフィフ。

会場も温まって、いよいよお待ちかね、国民の叔母・清水ミチコさん登場。毎度おなじみ実弟の一郎君(本物の一般人の弟さん)のコラボもありつつ、やっぱり人気ネタに織り交ぜた新ネタが旬!不朽の名曲「中央フリーウェイ」(ユーミン)を「高輪ゲートウェイ」にする替え歌は、絶妙な字余りに会場大ウケ。全方位に向けた愛あるスマートなディスり。(普通の人がやるとただの嫌味とかクレームになります)

そして私も大好き、作曲法シリーズ(その歌手がいかにも書きそうなメロディと作曲のテクニックを歌詞にしたネタ)、その中でも特に名曲すぎる、ミスチル作曲法が今年も聴けましたよ。「清水ミチコ 作曲法」で調べてみてください、動画がでてくるはずです。ほかにも、大阪なおみや山根会長も降臨していたし、2018年を振り返りつつの、実にバカげた、楽しい時間でした。

最後は、森山良子さん。70代とは思えない力強い歌声。武道館はあまり響きがよくないそうですが、透き通った美しい声が優しく会場の空気をまさに“ざわわ”と震わせていました。声というより、音が響いている感じ。プロってこういう人のことを言うのですね。「さとうきび畑」のフルコーラス、生歌で聴けただけで、元を取った感じです。

「ざわわ、ざわわ」のシンプルな中に情景と深い感情を伝える歌詞。「声の続く限り、平和を祈るために歌い続けたい」という森山さん、「ミッチャンにも物まねで歌い続けてほしいわっ」っていうお茶目な森山さん。こんな年の重ね方、していきたいと思わせてくれる素晴らしいステージでした。

そうそう、ライブの始まりと終わりのアナウンス(携帯電源OFFね、という注意事項みたいなあれ)、今年は瀬戸内寂聴ネタでした。金にうるさい黒寂聴、これも何か不満がたまっているときに見ると、超爽快な気分になります。おすすめです。

ちなみに、清水ミチコライブの観客は年齢層高めです。孫に連れられた老夫婦や家族連れも多いです。好きな人たちと一緒に笑えるって本当にいいこと。

このライブの様子は、WOWOWで2019年3月に放送されるそうです!

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